
ヨガは今や世界中で親しまれていますが、その広がりには偉大な師たちの影響があります。特に、近代ヨガの父と呼ばれるクリシュナマチャリヤ、彼の弟子であるパタビジョイスとアイアンガーの存在が大きな役割を果たしました。
クリシュナマチャリヤ:現代ヨガの父
ティルマライ・クリシュナマチャリヤ(1888-1989)は、インドのヨガ指導者で、現代のヨガの礎を築いた人物です。彼は伝統的なヨガの流派を学び、呼吸法(プラーナヤーマ)やアーサナ(ポーズ)を体系化しました。
彼の教えの特徴は「個々の体に合ったヨガ」を大切にすること。つまり、すべての人に適したヨガがあるのではなく、その人の体力や年齢に合わせたヨガを提供すべきだと考えていました。
クリシュナマチャリヤは宮廷のヨガ教師として、若き日のアイアンガーやパタビジョイスを指導し、彼らが後にヨガを世界へ広めることになります。
パタビジョイス:アシュタンガヨガの創始者
シュリ・K・パタビジョイス(1915-2009)は、クリシュナマチャリヤの弟子で、現代のアシュタンガヨガの創始者です。アシュタンガヨガは、流れるようにポーズを繋げて動く「ヴィンヤサ」が特徴で、運動量が多く、体力向上にも効果的です。
アシュタンガヨガでは、決まった順番でポーズを行う「シリーズ」があり、練習者は自分のレベルに合わせて段階的に取り組んでいきます。
現在、アシュタンガヨガはスポーツ選手やダンサーにも取り入れられ、多くの人が実践するスタイルとなりました。
アイアンガー:正確なアライメントを重視
B.K.S.アイアンガー(1918-2014)は、ヨガのアライメント(姿勢の正しさ)を重視した「アイアンガーヨガ」を確立しました。
彼自身、幼少期に病弱だったことから、無理なく安全にヨガを実践できるように工夫を凝らしました。その結果、ブロックやベルトなどの補助道具(プロップス)を使ってポーズを深める手法を開発し、ヨガをより多くの人々にとって実践しやすいものにしました。
アイアンガーヨガは、正しい姿勢や細部への意識を高めるため、リハビリや高齢者のヨガにも活用されています。
特にヨガのバイブルともいわれる「Light on Yoga」(和訳:ハタヨガの真髄)は世界各国で翻訳出版され版を重ねています。2004年にはTime誌上「世界で最も影響のあった100人」に選ばれました。
まとめ:ヨガの多様な発展
このように、クリシュナマチャリヤの教えから、パタビジョイスの「アシュタンガヨガ」、アイアンガーの「アイアンガーヨガ」が生まれ、それぞれ異なるアプローチでヨガの可能性を広げました。
私たちが今、さまざまなヨガを選べるのは、これらの師たちの努力と情熱があったからこそです。
ヨガを学ぶ上で、単にポーズを取るだけでなく、こうした背景を知ることで、より深い理解が得られるのではないでしょうか?
これからも、歴史を学びながら、ヨガの実践を深めていきましょう!
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